goodの語感 2019 11 10

 このような話を聞いたことがあります。
アメリカから技術者がやってきて、
日本人技術者に「製品を見てくれ」と言う。
 日本人技術者は、その製品を見て、
よくできていたので、「Good」と言ったのです。
アメリカ人技術者は、落胆して本国へ帰りました。
 私には、その理由がわかりましたが、
外国のアンティークコインの収集家である知人の説明のほうが明確でしょう。
 知人によると、アンティークコインには、
コインの状態を表すグレードがあります。
(以下は、アメリカのNGC社のものです)
UNC(Uncirculated)
AU(About Uncirculated)
XF(Extremely Fine)
VF(Very Fine)
F(Fine)
VG(Very Good)
G(Good)
AG(About Good)
FA(Fair)
PR(Poor)
 日本人が「VG(Very Good)」と判定されたコインを見ると、
「かなりの使用感がある」と思うそうです。
 知人によると、収集の対象となるのは、
「VF(Very Fine)」以上だそうです。
 このようなグレード表を見ると、
アメリカ人の語感が端的に現れています。
 最近は、留学経験がある人が多くなりましたが、
数年程度では、アメリカ人の語感はわからないでしょう。
そういう語感を身につけるには、少なくとも10年以上は必要でしょう。
 数年程度の留学では、観光の域を出ませんので、
無理をしないで、通訳をつけるべきです。


















































































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